こんにちは!
Web広告運用が得意なWebマーケター・つるはらひとみです。
Web広告って何だろう?と疑問に思っている方、または効果的に運用したいと考えている方のために、Web広告の基本から運用方法、成功事例までをわかりやすくまとめていきます。
この記事を読めば、Web広告の基本知識を押さえ、自社のマーケティングにどう活かせるかが見えてくるはずです。
目次
1.Web広告とは?種類ごとのメリット・デメリット
Web広告とは、インターネット上で商品やサービスを宣伝するための手法です。
テレビや新聞の広告とは違い、インターネットを使って特定のターゲットに広告を表示できるのが大きな特徴です。
そのため、興味がある人にだけ広告を表示できるので、効果的なマーケティング手段として注目されています。
主なWeb広告の種類
Web広告にはいくつかの種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
ここでは代表的な4つの広告について解説します。
リスティング広告
リスティング広告は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、特定のキーワードを検索した際に表示される広告です。
どの広告が表示されるかは、ユーザーの検索キーワードや属性、広告の入札単価や内容、コンテンツの内容など、さまざまな要素を元に決定されます。
たとえば「新しいスマホ」を検索したときに、検索結果の上部にスマホ販売サイトの広告が出ることがあります。
【メリット】
- すでにその商品に興味を持っている人に広告を表示できるため、購買意欲が高い。
- 最低出稿金額がなく、少額からでも出稿できる。
- 他のマーケティング施策よりも比較的早く流入を獲得できる。
- 検索キーワードでターゲティングできる。
【デメリット】
- 人気のキーワードは競争が激しく、広告費用が高くなることも。
- 認知向き(潜在層向き)ではない。
- 検索されない商品やサービスとは相性が悪い。
- 広告を避けるユーザーも存在する。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は、コンテンツ連動型広告のことで、バナー広告や画像広告のことを指します。
ポータルサイト、ニュースサイト、ブログ、アプリ画面など、さまざまなコンテンツの中に表示される広告です。
よく訪れるウェブサイトに、商品やサービスの広告が表示されるのを見たことがあるのではないでしょうか?
【メリット】
- 見た目でインパクトを与えることができるので、ブランド認知度の向上に効果的。
- 年齢、性別、興味、行動履歴に基づいた精度の高いターゲティングが可能。
- 商品やサービスをまだ知らない潜在顧客にもリーチできる。
- 一度サイトを訪問したユーザーに対して再度広告を表示し、購入や問い合わせを促すことができる。
【デメリット】
- 検索広告に比べてクリック率が低いため、直接的な効果が見えにくい場合がある。
- ユーザーがバナー広告を意識的に無視する「バナー・ブラインドネス」が発生しやすい。
- 視覚的な要素に依存するため、クリエイティブなデザインが重要だが、コストがかかる。
- 配信場所が自社ブランドにふさわしくないサイトやアプリに表示される可能性がある。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは、他のウェブサイトやブログなどに商品やサービスの広告を掲載し、そこからの成果(商品購入・サービス申し込み・会員登録・資料請求など)に応じて報酬を支払う広告手法です。
たとえば、ブログで紹介された商品を購入した場合、そのブログ運営者に報酬が支払われます。
広告主にとっては、成果に対してのみ費用が発生するため、費用対効果が高いのが特徴です。
広告掲載者(アフィリエイター)は自らのメディアで商品を紹介し、その成功報酬を得るため、双方にメリットのあるモデルです。
【メリット】
- 成果に対して報酬を支払うので、コスト効率が良い。
- 広告主は成果が出ない限りコストが発生しないため、初期費用のリスクが低い。
- アフィリエイター(広告掲載者)のブログやSNSなど、様々なチャネルで幅広く宣伝できる。
- 多くのサイトにリンクを貼ることで、間接的にSEO効果を得られることがある。
【デメリット】
- 不正クリックや偽の成果報告など、詐欺行為が発生する可能性がある。
- アフィリエイターの数が多い場合、管理や不正チェックに手間がかかる。
- アフィリエイターが質の低いコンテンツで広告を掲載すると、ブランドイメージに悪影響を与えることがある。
- 他の広告手法に比べて、成果が現れるまでに時間がかかる場合がある。
SNS広告
SNS広告は、Facebook、Instagram、X(旧Twitter)などのソーシャルメディアで表示される広告です。ターゲット層の趣味や興味に基づいて広告が表示されるため、特に特定のコミュニティにアプローチしたい場合に効果的です。
【メリット】
- ターゲティング精度が高く、特定の興味や関心を持つユーザーに広告を届けやすい。
- 情報拡散力が高く、認知拡大が狙える。
- 広告の反応をリアルタイムで確認し、即座に改善や調整ができる。
- コメントやメッセージを通じて、ユーザーと双方向のコミュニケーションが取れる。
【デメリット】
- 特に人気のSNSプラットフォームでは競争が激化し、クリック単価が高騰することがある。
- フィードの流れが速いため、広告の露出時間が短く、一時的な効果しか得られないことがある。
- 広告内容やブランドに対するネガティブなコメントが拡散され、ブランドイメージに悪影響を与える可能性がある。
- 興味を引く広告でなければ記憶に残らず、費用対効果も期待できない。ターゲットの属性を掘り下げる必要がある。
2.Web広告の運用方法と最適化
Web広告を成功させるためには、ただ広告を出すだけでなく、しっかりと運用し、最適化していくことが重要です。
ここでは、広告運用の基本ポイントを紹介します。
目的とターゲットを明確にする
まずは、広告の目的を明確にすることが大切です。
「売上を増やすために新規顧客を獲得したい」や「ブランドの認知度を上げたい」といった具体的な目標を設定しましょう。
また、誰に向けて広告を配信するのか、ターゲット層も具体的に決めておくことがポイントです。
Web広告の媒体を選定する
目的が決まったら、次はどの広告媒体を使うかを決めます。
リスティング広告が効果的か、SNS広告が適しているかなど、自社の目標に合った媒体を選びましょう。中小企業の場合、予算が限られているため、どの広告に投資するかをしっかり見極めることも大切です。
配信タイミングと広告頻度の調整
広告を配信するタイミングや頻度も効果に大きく影響します。
ターゲットがオンラインになっている時間帯や曜日を考慮して広告を配信することで、より多くのユーザーにリーチできます。
また、広告を出しすぎると「バナー疲れ(*1)」を起こすことがあるので、適切な頻度で運用することが重要です。
*1:ユーザーが同じバナーを何度も目にすることで、そのバナーに対する関心や反応が薄れてしまう現象
効果測定を行い、PDCAを回す
広告を出して終わりではなく、定期的に効果を測定して改善していくことが成功のカギです。
どの広告がどれだけ成果を出しているのかをデータで確認し、改善すべきポイントを見つけてPDCA(Plan-Do-Check-Act)サイクルを回すことで、広告効果を最大化できますよ。
Web広告出稿の事前準備について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
3. Web広告の成功事例
ここでは、実際にWeb広告を活用して成功した企業の事例を紹介します。
どのような戦略で成功したのかをチェックして、自社の広告戦略に取り入れる際の参考にしてみてください。
リスティング広告の成功事例:株式会社FRACORA
化粧品や美容サプリメントなどの製造・販売を手がけている株式会社FRACORAは、Yahoo!検索広告の「画像アセット(*2)」機能を活用し、CPA(顧客獲得単価)を22%改善しました。
広告運用をインハウス化することで、リアルタイムに細かな調整が可能となり、CV(コンバージョン)数は35%、CVR(コンバージョン率)は51%増加。視覚的な訴求力を高め、検索広告の効果を大幅に向上させました。
これにより、コストを抑えながら効率的に顧客獲得を実現しました。
*2:画像アセットは、検索広告に画像を追加で表示できる機能。
参照:自社商品を視覚的にアピール!「画像アセット」活用で検索広告のCPAを22%改善
ディスプレイ広告の成功事例:三栄電子株式会社
三栄電子株式会社は、創業50年以上の電子部品商社で、従来は展示会で商品を宣伝していましたが、コロナ禍で新たなマーケティング戦略が必要となりました。
そこで、リスティング広告とディスプレイ広告に力を入れ、自社サイトへの流入を増やすことを目指しました。
その結果、商談件数と契約件数は出稿前の10倍に、問い合わせ数は200%に増加し、順調にコンバージョンを獲得しています。
参照:デジタルで商談件数 10 倍を実現した三栄電子株式会社
アフィリエイト広告の成功事例:Amazonアソシエイトプログラム
Amazonアソシエイトプログラムは、アフィリエイト広告の代表的な成功事例です。
このプログラムでは、ウェブサイトやブログ運営者(アフィリエイター)がAmazonの商品リンクを自分のサイトに貼り付け、そこからユーザーが商品を購入すると、アフィリエイターに報酬が支払われます。
アフィリエイターは、自分のコンテンツを活かして商品を紹介し、成果に応じて報酬を得るため、広告主にとっても低リスクかつ効果的な宣伝方法となります。
初心者でも取り組みやすく、多くの成功例が報告されています。
SNS広告の成功事例:ユーザーライク株式会社
日本初の花のサブスクリプションサービス「bloomee(ブルーミー)」を展開するユーザーライク株式会社(旧社名:株式会社クランチスタイル)は、Instagram広告の戦略転換により大きな成功を収めました。
会員数の停滞時、広告セット(*3)の集約とターゲットに適したクリエイティブの制作を実施。広告データを効率的に蓄積することで、精度の高いターゲティングが可能になり、会員数は右肩上がりに増加。
結果的に10万人超の会員を獲得するまでに成長しました。
*3:広告セットでは、ターゲット、予算、配置(広告が表示される場所)、スケジュールを設定する
参照:インスタ広告の要は「無限PDCA」 花のサブスク、会員10万超へ躍進
Meta広告の特徴は、以下の記事で解説しています。
4.まとめ
Web広告をうまく活用するには、ターゲット設定・目的・コンバージョンを明確にすることがポイントです。また、どのプラットフォームを選び、どんなアプローチをするかで結果が大きく変わります。
さらに、広告データをもとに改善を繰り返すことで、どんどん効果が上がっていきます。
試行錯誤しながら運用することで、大きな結果を出せるのがWeb広告の強みです。
ぜひ、自分に合った戦略で成功を目指しましょう!
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
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